気球温暖化の気候変動により、農業がどのように変化し、私たち消費者にどのような影響をもたらすのでしょうか。
1.気候が変わる
今まで寒かった場所が寒くなくなったり厚かった場所は更に暑くなります。
そして、氷が溶け始め、海が広がることで
雲が出来る仕組みや風の吹き方などが変わってしまうのです。
そして、大雨や洪水、台風が増える可能性も高くなり、
反対に雨や雷が少なくなる場所や砂漠になる場所が増えるとも言われています。
そうなると、農地の被害が拡大し
米や野菜、果物などの農作物が収穫できなくなってしまいます。
特に、永年性作物である果樹は、稲や野菜などの一年生作物に比べて
気候に対する適応性の幅が狭く、気候変動に弱い作物です。
結果が出るまでに一定期間を要することや、果実が長期保存できないために
需給のバランスが崩れ価格変動を招きやすいことから、
気候変動を含め長期的視野に立って対策を行っていくことが不可欠なのです。
2.生産量・生産者の減少
気候変動に伴う気温上昇や、異常気象の頻発により
農作物の収穫や品質に影響が生じ始めています。
温暖化による被害の回避、軽減をするために
日本の農業従事者の方々は日々適応策を行っています。
しかし、技術栽培による対策や、高温耐性品種や技術の開発を進めるには
コストも手間もかかります。
日本はこうした農業への対応が甘く十分に保護されていません。
そのため、農業従事者の方々の自己負担は諸外国に比べて多いのです。
また、土地利用率の減少や生産者の高齢化、後継者不足の問題も抱えています。農業は天候に左右されやすく、その年に豊作にも不作にもなり得るため、
安定した収入を得ることができるとは限りません。
更には、新規就農者に対する国からの補助金が少ないため、
新規就農者は莫大な初期投資が必要になります。
こうした様々な影響により日本の農業が収縮していくと、
私たち消費者は国産の農産物を食べる事が出来なくなる日が来るかもしれません。
3.日本の食料自給率
日本の食料自給率は全国を平均して約39%と先進国の中でも低く、
世界最大の食糧輸入国であります。
外国産が主流になってしまうと、ただでさえ少ない農業従事者の方々が
さらに減少してしまうことも考えられます。
日本の農産物を食べたくても食べることができない日が来るかもしれません。そのことは同時に、その食料を生産する豊かな農地や環境も
蝕まれていくということを意味します。
どんな食べ物をどのようにして手に入れるのか。
生産者と消費者が直接会うことがなくても
農業の置かれている状況、生産の背景などを知ることで
私たち一人ひとりの選択もいかに大切なことであるか考えさせられます。
農業が持つ国土や、自然環境保全の役割を考え
日本の農業従事者の方々に感謝の気持ちを忘れずに、
まずは「考える」「想う」ことから少しづつ変化していくことが大切です。
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